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ニューヨークで感じた7つのこと

2017.3.18

カテゴリ:Social/Activities 著者:桑畑 健


一月の某日、昨年に引き続き一週間ニューヨークに滞在してきました。仕事のことはまだ書けないことが多いので、今回は一人の訪問者として、気がついた7つのことを記します。7つのこと、って書くとなんかいい感じ。

●1. ユニクロは本当にグローバルな企業だった

まず、羽田空港のラウンジのブランドショップ一覧のハイブランドの中にユニクロが入っています! 他のブランドショップと商品単価が2桁、、いや、3桁違うかもしれません。で、実際にニューヨークでは、由緒ある建造物でもあるグランドセントラル(マンハッタンの中心にある一番大きな駅)にも入っているし、ショッピングモールには漏れなく入っています、ユニクロ。僕の体感値ですが、ZARAやGAPよりも断然目立ってます、ユニクロ。

「僕はユニクロが好きなんだー!」とはなんとなく思えない(言えない)一方で、僕もお世話になっている日本発のユニクロが世界で広がっていることはやはり嬉しいものです。急成長の裏にある様々な経営課題に関して賛否はありますが、それでも日本発の企業の飛躍は誇りに思えます。

冬なこともあり、看板は「HEATTECH(ヒートテック)」を押していました。そのマークには「JAPAN TECHNOLOGY」と記されています。モモヒキの国が、世界のモモヒキの概念を変えたんですね・・・(ヒートテックはモモヒキだけではありませんが)。

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●2. でもユニクロ以上の”王者”はTHE NORTH FACEだった

ユニクロの「普及」は眼を見張るものがありましたが、それでも上には上がいます。公式の統計データからではなく、あくまで僕の体験値ですが、“王者”はTHE NORTH FACEです。サブウェイ(地下鉄)に乗っている人の二人に一人はTHE NORTH FACEのダウンジャケットを着ているんじゃないか、と思うくらい普及しています。しかも色は一様に黒です。さらには、富裕層と思しき人から、ホームレスと思しき人までTHE NORTH FACEのダウンジャケットを着ています。守備範囲が広すぎます。

Wikipedeiaには「世界最大級のアウトドア用具会社」と記されていますが、アウトドアの領域を超えて、ニューヨーカーのスタンダードになっています。石を投げたらTHE NORTH FACEの黒のダウンジャケットを着た人に当たります(本当に石を投げないでください)。
実際、ユニクロのヒートテックを肌着に、THE NORTH FACEのダウンジャケットを身につけたら大抵の寒さはしのげる気がします。

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●3. トイレ難民で膀胱力を強化

日本で外回りをしているときにPCやスマートフォンの電池がなくなり、電源求めて途方に暮れる「バッテリー難民」によくなります。アプリを使って、電源の取れるカフェを探すものの、数少ない電源を取れる席は埋まっていて、、、なんて日常茶飯事です。飲食店側も僕みたいなビジネスマンにコーヒー1杯で何時間も居座られるのが嫌なのでしょう。コンセントの口を封鎖している飲食店も多いです。

実際、僕みたいに電源を求めているビジネスマンは予定が詰まっていることが多いので、飲食店に何時間も居座ることは少ないのですが、、、話が長くなるので、一旦戻します。

その点ニューヨークは、電源はいたる飲食店で取れます。しかも1店舗の中でのコンセントをさせる口の数がやたら多いのです。さらにはFREEのWi-Fiも豊富です。ニューヨークでは「バッテリー難民」にも「電波難民」にもなりませんでした。

ただし! 「トイレ難民」にはなります。便意を催してから事を成すまでに2、3時間かかったことも何度かありました。

カフェやファーストフード、コンビニのトイレには90%以上の確率で入口のドアにナンバーロックがかけられていて、暗証番号がわからないとトイレは利用できません。暗証番号はそのお店のレシートに記されている、、、ということは商品を買わないとトイレは使えません。スターバックスが比較的ルールが緩くて、商品を買わなくても「トイレを借りたいです!」と訴えれば番号を店員が言ってくれるそうですが、善意に満ち溢れた小心者の自分にはそんな大胆なことができませんでした。

本当におしっこが漏れそうな状態で、ドリップコーヒーを注文して待っている間は、自分の膀胱からドリップしちゃうんじゃないかと本気で泣きそうになりました。

そして私たち日本人からしたら驚くことに、ニューヨークにはサブウェイ(地下鉄)の駅にもトイレはありません(正しく言えば利用客が認知できるところにトイレがありません)。飲食店や駅にトイレがなかったり、鍵がかけられている理由は、ホームレス対策だそうです。確かに以前、グランドセントラルのトイレでホームレスと思しき人が手洗い場で体を洗っていました、、、。なんにせよ、ニューヨークを歩き回る方は、行けるところで早めにトイレに行っておきましょう。ドリップが始まる前に。

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●4. スターバックスはニューヨーカーの“インフラ”か

日本ではコンビニよりも歯科医院の方が多いと言われて久しいです。実際都心を歩いていると1つのブロックに1つの歯科医院があるような気もします。話がいきなり逸れましたが、ニューヨークでは1つのブロックにつきスターバックスが1店舗あると言っても冗談に思えないくらいスターバックスがいたるところにあります。マンハッタンのどこかに立って、ぐるっと360度見渡してみたら、かなりの確率で緑のスターバックスの看板が目に入るのではないでしょうか。

道を歩く人々も(これまた僕の感覚ですが)三人に一人はスターバックスの紙カップを片手に持っています。これが暑い時期だとスターバックスのコーヒーの何割かがポーランドスプリングのミネラルウオーターになるのかもしれません。

とにかくニューヨーク中にスターバックスの店舗があって、ニューヨーク中の人がスターバックスの紙カップを片手に歩き回っているという印象です。ここまでくると「ブーム」とか「トレンド」というよりも、「スタイル」とか「スタンダード」と表現した方がしっくりきます。かくいう僕も、スターバックスを特別贔屓しているわけではないのに、結果的には毎日必ずスターバックスに行きました。・・・はい、トイレのためです。でもトイレに行くたびに飲み物を注文するのです。そう考えるとうまい商売です。ある意味有料トイレです。

ニューヨークの中におけるスターバックスは、水分補給だけでなく、電源補給の場であり、そして用を足すことができる「ピットイン」なんです。ピットイン、、、なんとなくトイレを想起させる言葉ですね。これら全てをひっくるめてスターバックスは“インフラ”になっています。コーヒーの味に関する議論はそのあとの話です。

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●5. もはやスタンダードになっているDecaf(カフェインレス)コーヒー

スターバックスのコーヒーは、スターバックスの店舗だけではなく、ホテルのロカフェテラスや各施設に置いてあります(そういう意味でも本当に“インフラ”ですね)。その中でやたらと目につくのが「Decaf」という文字。これはカフェインレスコーヒーです。通常のブレンドコーヒーのサーバの横にかなりの確率で同じサイズのサーバのDecafのコーヒーがあります。それだけ需要があるのでしょう。

確かに一日に何杯もブラックコーヒーを飲んでいるとカフェインの過剰摂取で気持ち悪くなりますが、間にDecafを挟めば負担がかなり違う感じがします。ただ、目を醒ましたくてコーヒーを飲む人からしたら、酔いたいのにノンアルコール飲料を飲むようみたいなものでしょうか? ただ、味はそんなに大きく変わらないので、コーヒーの味を楽しみたいという人にもいいですね、Decaf。

ここまでニューヨークでスタンダードになっているDecafは、日本ではまだそこまで普及していない気がします。その理由を考え始めたら、そのネタだけで5杯はコーヒーを飲める気がしますが、そんなときも間に2杯くらいDecafを挟むと良いのではないでしょうか。

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●6. なんだかんだでGoogleMapsはすごい

ニューヨークの中を頻繁に移動していく中で最も役に立ったのはGoogleMapsです。これも僕の体感値ではありますが、日本語に対する検索確度が格段に上がった気がします。例えば、今までは英語で「Bryant Park」と検索しないと地図が出なかったのが、日本語で「ブライアントパーク」と打てば地図が出てくるようなイメージです。日本語で検索したときの精度が格段に上がった気がします。サブウェイの乗り換えや、駅から目的地の道のりまで、GoogleMapsでほとんど事が済みます。

色々なおすすめアプリがありますが、それでもなんだかんだでGoogleMapsが基本でした。

●7. ニューヨーク中が反トランプで盛り上がっている!わけではなかった

僕が滞在期間中にトランプの大統領就任演説の日が重なり、ニューヨークではテロを警戒する情報も飛び交っていました。幸いテロはありませんでしたが、デモは至る所で行われていたようです。「ようです」と推測で書いたのは、僕自身、この日はマンハッタンの中心地を含めていくつかの場所に訪れましたが、大規模のデモは目にしておりません。僕が目にしていないだけで、実際、デモは行われていたと思います。ただし、表現が難しいのですが街中でデモが行なわれていたわけではありません。日本でも国会議事堂前でデモが行われて報道されたら都心全体がデモを行っているような感じを受けるときがありますが、それに似たような感じです。

電車は頻繁に停止して足止めは食らいましたが、街全体が殺気立っていたかというとそこまでではありませんでした。就任演説のタイミングで街を歩く人の大半がスマホで就任演説を観ていた、という感じでもなさそうでした。

ここでは、トランプの政治に対する賛否を述べたいのではなく、メディアから伝わってくる情報の温度感と、実際に現場で体験する温度感が異なることは往々にしてあるということです。

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●おまけ Google 翻訳の機能が強化されたことを滞在時に知っていれば…

最後のおまけですが、日本に帰国して次の日にGoogle翻訳の機能が拡張されたニュースを目にしました。例えばスマホで英語で書かれた情報を写真で取ると自動で翻訳してくれるというものです。

この機能をもう少し早く知っていれば、レストランで注文するときに一文字一文字、スマホにメニューを入力して翻訳する必要はなかったのに、、、と思いますが、そういう面倒なことを通して、語学力は身につくんじゃないかということで、自分を納得させます。

そうです。面倒なことと充実は隣り合わせです。きっと。

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以上が一人の訪問者としてのニューヨークでの7つの発見でした。
同じ街にいても、それぞれ皆見ている観点が違うのが面白いですね。 Google 翻訳を用いて、海外の人の「鎌倉評」をチェックしてみたらまた何か発見があるかもしれません。


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著者プロフィール

桑畑 健Tekeru Kuwahata

代表取締役 / クリエイティブ・ディレクター

1978年 千葉県佐倉市出身
筑波大学 芸術専門学群 視覚伝達デザイン専攻 卒業。
多摩美術大学 情報デザイン 修了。
2008年 Jump Start株式会社設立し代表取締役に就任。

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