Project

FURUKI SPACE DESIGN

クライアント:株式会社フルキスペースデザイン
プロジェクト期間:2013年8月〜現在
プロジェクトの目的:企業ブランディング、注文住宅・賃貸併用住宅のお問い合わせ増加
提供内容:Web / 写真 / 取材・原稿作成

クリエイターとして、探究心がくすぐられる案件。

曲がりなりにもプロのデザイナーとして何年もやっていると、「ぜひ表現したみたい!」というクライアントに出逢うことがあります。「社会貢献度が高い」「自社の強みを活かせそう」などの経営者の視点から判断して仕事を引き受けることもありますが、純粋に「この仕事面白そう!」って思える瞬間があります。そのクライアントの造形物にとにかく「キュン!」と来る。そして、そんな素敵なものをつくっているクライアントの思考や発想を知りたくなる。とにかく自分の心がときめいて仕方がなかったのがこのフルキスペースデザインのプロジェクトです。

ウェブサイトのリニューアルにおいて大抵の場合は、効果が出ていないものや(あえて直球で表現すれば)格好良くないものをどうにかする、という話が多かったような気がします。しかしフルキスペースデザインのサイトはリニューアル前の段階で非常に洗練された格好良いものでした。FLASHサイトだったため、ユーザビリティと更新性に課題がありましたが、とにかくこちらとしては、手がける以上はリニューアル前以上の成果及び、満足度の高いものを提供しなきゃいけないという使命感と緊張感がありました。今振り返れば、この種の緊張感は大切です。

毎回の濃厚な打ち合わせで、創り上げていく実感。

フルキスペースデザインのサイトを最高のものにしようと考えたときに、直感めいたものですが、「自分のデザインを捨てよう」という発想が出て来ました。そのときに真っ先に浮かんだのが、同い年で尊敬するデザイナーのアンペアードの佐藤大さんとご一緒させていただくことでした。これまでも何度かご一緒していましたが、本格的に僕と組ませてもらうのは初めてでした。結果的には佐藤大さんと一緒にフルキスペースデザインの素敵なサイトをつくることができ、自分の中にも新しい“引き出し”が増えたという実感があります。本件をきっかけに現在も佐藤大さんとは様々な案件でご一緒させてもらってます。

フルキスペースデザインの代表(当時は専務)の古木睦さんとアンペアードの佐藤大さん、そしてライターの山本詩野さんを交えた毎回の打ち合わせは大変刺激的でした。一方で、毎週打ち合わせに「叩き台」や提案を持っていくのは、僕のこれまでの「持ち札」では通用しないのがわかっていたので、毎回毎回必死に考え、調べ、準備に勤しんでいたのを昨日のことのように思い出せます。僕自身、学ぶことが多く成長させていただいたプロジェクトであることは間違いありません。そういう仕事はリニューアルしてから何年か経って見直しても、後からどんどん思い入れや愛情が湧いてくる「後味が良い」プロジェクトになっています。

その後の運用フェーズでも、フルキスペースデザインのご担当者の取り組みもあって、成果が継続的に上がっている、まさに進化し続けているサイトとなっています。

(2017.01.17 桑畑 健)

Creative Direction : 桑畑 健
Copywriting : 山本 詩野(Galerie wa2)
Photograph : Takako COCO Kanai(Freelance photographer)
Art Direction : 佐藤 大(Unpaired Inc.)
Web Design : 佐藤 大(Unpaired Inc.)、桑畑 健
Web Development : Jump Start Inc.

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