グラフィックレコーディングとは
2018.4.17
カテゴリ:Activities/Design 著者:古市 晴佳
入社してから数日、桑畑さんに「グラフィックレコーディングって知ってる?」と声を掛けていただきました。
どうやら私の得意分野になりそう・・・ということで、自分なりに調べてまとめてみました。
グラフィックレコーディングとは
グラフィックレコーディングとは、
人々の対話や議論をリアルタイムでグラフィックによって可視化することです。例えば、会議でグラフィックレコーディングをするとしたら、会議が終わってその書き上げた1枚の紙を見た時に、その日の会議の様子がひと目でわかるようになるのが理想です。
グラフィックは2つの特性があります。
- 一貫性があるから一目でパッとみんなで全体像を把握することができる
- 構造化ができるから物事の複雑な関係性が明確
この2つの特性を生かすことで、新しいものをつくるときに、多様な思考が集まることで衝突が起こり得る不安定な場を、良い刺激を与え合う関係へと変化させることができます。
また、議論や対話では、様々な情報が飛び交います。
しかし、実は、「事実」と「感情」の2つの軸で成り立っていると考えられ、
この2つの情報を多様な表現でグラフィックで描くことで、
より伝わりやすい、よりわかりやすいものになります。
ちなみに、その記録する人をグラフィックレコーダーといい、記録物をグラフィックレコードというそうです。そしてグラフィックレコーダーへの近道は、「言葉からグラフィックへの翻訳」をトレーニングすることです!
私がこの「グラフィックレコーディング」を知ったのは、ちょうど実家の引越しで部屋の大掃除をしている時でした。大掃除で一番厄介だったのは、愛着があって捨てられないでいた中学から大学までのノートです。なぜなら、昔から雑学が多い授業や、情報量の多い授業のノートをとるのが好きで、白紙のノートにイラストや図解を混じえてまとめたノートは、自分用の参考書みたいなものでした。
グラフィックレコーディングは、会議を円滑に進めるためや活性化を引き起こすため、第3者を巻き込むためなど、様々な効果があり、自分のために作る授業のノートとは違います。
でも似ていることをしていたのかもしれない…と当時を懐かしく思い出しました。
清水淳子さん著の『議論を可視化するグラフィックレコーディングの教科書』で、
「早く行きたいなら1人で、遠くへ行きたいならみんなで行け
(If You Want To Go Fast , Go Alone. If You Want To Go Far , Go Together.)」
というアフリカのことわざが紹介されています。
グラフィックレコーダーは、このことわざが示すように、チームメンバーの意思疎通を助けることで、全員を遠くに連れて行く役割を果たします。
私も、自分の得意だったノートまとめを、これからはグラフィックレコーディングとして、
デザイナーという職業の中の様々な面で、活用していきたいです。
また、このスキルがやがてJump Startの飛躍につなげられるように、日々精進していきます。