Project

カンジヤマ・マイム

クライアント:カンジヤマ・マイム
プロジェクト期間:2006年9月〜現在
プロジェクトの目的:ブランディング。全国の学校に向けたプロモーション。
提供内容:VI / Web / 映像 / 写真 / パンフレット / ツール(名刺、封筒 等)

伝えたいけど伝わるものではない、という矛盾。

僕が起業前からお世話になっているクライアントのため、プロジェクト期間が当社を設立した2008年より前の2006年になっています。当時、大学院生として東大のワークショップに参加したときにカンジヤマAこと藤倉健雄さんに出会って感銘を受けたのがことの始まりです。今、思い返せば、そのワークショップには上田信行先生(当時は同志社女子大学教授)を始めとする錚々たるメンバーがいましたが、カンジヤマ・マイムのことしか僕の記憶に残っていないくらい鮮烈でした。

カンジヤマ・マイムが演じるパントマイムの素晴らしさをウェブメディアで伝えていきたいという衝動と、カンジヤマ・マイムの本当の素晴らしさは実際に生(なま)で体感しないと掴めないだろう。というなんとも矛盾する二つの考えを持って進めたことを今でも憶えています。そしてその感覚は今も継続しています。表現ジャンルが違うとは言え、自分よりも表現も経験も実績も全てが上の“大先輩”を演出していくのは、毎回が真剣勝負です(甘えてしまって何度か喝を入れていただいたこともあります…)。カンジヤマ・マイムが絶えず進化していく以上は、僕の表現も進化し続けないと、仕事にならないのです。

2008年当時のウェブサイト

カンジヤマAがアメリカの最優秀論文賞受賞(!)した際の記念公演のフライヤー

鑑賞者の感動の声から僕らも力をいただく。

カンジヤマ・マイムとのお仕事は、ウェブサイトに始まり、プロモーション映像の作成、DVDの盤面のデザイン、特別公演のフライヤーやチケットのデザインなど、多岐に渡ります。その中でも現在パンフレットの裏面に記載されている「キミの今をつかめ!」にあるメッセージ文はカンジヤマ・マイムとの対話を何度も重ね、僕自身がカンジヤマ・マイムの舞台を観ていく中で感じたものを言語化できた思い入れ深いものです。そしてパンフレットでその言葉に触れた教育機関のご担当者が感銘を受けてカンジヤマ・マイムに公演をオファーした、ということが現実にどんどん起きてくると、それはクリエイター冥利に尽きる体験なのです。

カンジヤマ・マイムは、お客様(鑑賞者)からいただいた嬉しい感想を共有してくれます。そしてそれがまた、僕たちの創る原動力になるわけです。表現に触れた人の感動の声が僕らの原動力になるのを理解されているのは、カンジヤマ・マイムそのものが鑑賞者の喜びや感動をエネルギーにして表現されているからだと思います。
僕自身、おそらく十数回はカンジヤマ・マイムの舞台を鑑賞しておりますが、ネタがわかっていても毎回新たな感動をもらえるのは、カンジヤマ・マイムの芸が『本物』だからだと確信しています。今後も尊敬するカンジヤマ・マイムと一緒に仕事ができるよう、敬意と謙虚さを持って最高の仕事ができるよう精進します。その先に、カンジヤマ・マイムの舞台に触れて人生が変わる人がたくさん待っているのです。

(2017.01.16 桑畑 健)

Creative Direction : 桑畑 健
Copywriting : 桑畑 健
VI Design : 石川 マサル(mi e ru)
Photograph : Jump Start Inc.
Web Design : 桑畑 健
Graphic Design : 桑畑 健、石川 マサル(mi e ru)
Web Development : Jump Start Inc.

カンジヤマ・マイムのサイトを見る

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